写真用語辞典

写真用語辞典 は行

写真用語辞典

は行

ハイアングル
カメラを高い位置において、見下ろして撮影するカメラアングルをいう。
灰色
無彩色で、感覚的に自と黒の中間の色。標準灰色板は反射率が18%である。
灰色ベ−ス
ハレーション防止対策として、灰色の染料を含ませたフィルム支持体のこと。ネガフィルムやデュープ用感光材料のように、支持体が0.3程度の灰色濃度をもってもさしつかえないものに用いられる。最近は、灰色よりもむしろ青味に染色したものが多い。
ハイキー
画面構成上、ハイライト部が大部分を占め、ハーフトーンとごくわずかなシャドー部より構成された明るい調子の写真。写真的効果としては、白のイメージで明るく、はなやかで軽快さを描写できる。
バウンスライト
光源からの直射光を反射物に当て、そこから跳ね返った反射間接光をいう。光質としては、よく拡散され、やわらかい光となる。
バックフォーカス
レンズのいちばん後側の面の頂点から像焦点までの距離。バックフォーカルディスタンスのこと。また、前景より後の部分が先鋭なこともいう。
パトローネ
35mmロールフィルムの日中装填用簡易容器で、金属性の円筒の両端に金具のふたをし、フィルムの出入り口は、遮光用の黒い布(テレンプ)を張って巻込まれたロールフィルムを外光から遮光している。現在の35mmロールフィルムは、ほとんどパトローネに入れられており、原則として再使用はしない。
パノラマ写真
広大な場面を一目でながめられるように撮影した、横長に超広角度の写真。普通のカメラで水平方向にカメラの向きを回転させて撮影、印画作製の際境界を重ね合わせて作製する場合と、専用カメラを用いる場合とがある。
パーフォレーション
35mm、16mm、8mmなどのフィルムの縁に一定の間隔で開けられている穴。フィルムの給送に役立つ。映画用35mmフィルムでは、ネガ目、ポジ目、シネスコ目など穴の大きさや形が多少相違するものがある。16mmでは、フィルムの両側にあるものと片側だけのものとがある。35mm、16mmとも、普通のピッチのものとショートピッチ(穴の間隔がわずかに短い)のものとある。
ハーフサイズ
半分のサイズということ。通常、35mm判(24×36mm)の長辺の1/2サイズ(24×18mm)の画面サイズをいう。なお、プロ−ニーサイズ(6×9cm)の半分のサイズ(6×4.5cm)はセミ判という。ペンサイズ、ハーフ判ともいう。
バルブ
シャッター横構の1つで、シャッターポタンを押込んでいる間、シャッターが開放状態にあり、ボタンを放すと閉じるタイブのシャッター。記号はB。また、フラッシュバルブの略称。
ハレーション
写真感光材料において、感光層を透過した光が、支持体との境界面や裏面から反射して、感光層を感光させる現象。
ハレーション防止層
ハレーションを防止するために、支持体と感光層との間または支持体の裏面に設ける補助層。一般に可視光を吸収するコロイド銀粒子の分散したゼラチン層や、染料で染められた層が用いられる。
ハロゲン
周期律表第VII族の元素のうちフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの5元素の総称。電子親和力が大きく、1価の陰イオソになりやすい。ハロゲン化銀は感光牲を有し、写真乳剤のような感光材料をつくるのに用いられる。
ハロゲンランプ
ハロゲンの再生循環反応を利用した白熱電球で、石英ガラスの管球にハロゲンガスを封入したタングステンフィラメントのランプ。プロムランプをハロゲンランプともいい、臭素ガスを用いたもの。ヨウ素ランプは、ハロゲンとしてヨウ素を用いたもの。
パンフォーカス
前景から遠景まで明快にピントが合っていること。通常、小口径(絞り)、短焦点レンズ、カメラのアオリ操作などによって達成できる。
ハードディスク(HD)
大容量で高速で読み書き可能な外部記憶装置のこと。パソコンの中にあたりまえのように組み込まれており、画像データをはじめとする各種データの保存先として一般化している。ストレージャーやマイクロドライブなど、持ち運びできるタイプのものも多い。
バッファメモリ
メモリーカードに画像などのデータを書き込む前に、そのデータを一時的に蓄えておく領域のことで、デジタルカメラ内に存在する。撮影データの転送にはある程度の時間が必要なため、連続してシャッターを切るような状況では、データ転送を円滑にするバッファメモリの存在が不可決。
ピーカン
撮影用俗語で、快晴のことをいう。
ヒキ
撮影距離のこと。撮影用俗語で、被写体に対してヒキをとるといういい方をする。
引伸機
光学系を利用した拡大投映の方法によって、原板より大サイズの感光材料に画像を焼付ける装置で、拡大率は可変である。また、使用するレンズの焦点距離によっては縮小も可能である。引伸機の構造上2つの型式があり、横型と縦型がある。
非球面レンズ
少なくとも1面が非球面(だ円面、双曲面、放物面など)をしたレンズを用いて構成された複合レンズ。
非銀塩写真
感光主剤による分類は大別すれは、銀塩写真と非銀塩写真とに分けられる。前者はハロゲン化銀を主とするものとハロゲン化銀以外の銀塩(硝酸銀、アジ化銀、タングステン酸銀)を主とするもの、後者は鉄塩を主とするもの(青写真)、クロム塩を主とするもの(重クロム酸ゼラチン写真)、Se、ZnO(電子写真)、有機化合物(ジアゾ写真、遊離基写真、感光性樹脂)などがある。
非写界深度
被写体にピントを合わせたとき、被写体の前後のある範囲は、錯乱円の直径が許容できる大きさで、実質的にピントが合うことになる。この被写体の前後のピントのあうヘ囲を非写界深度という。
ビューカメラ
直接焦点板を見てピント合わせをするカメラのうち、オプチカルベンチに蛇腹式ボディを付けた金属製の大型カメラ(4×5、5×7、8×10インチ判)。蛇腹の伸縮も大きく、アオリも自由にでき、交換レンズも豊富にそろっている。代表的製品にトヨビュー、ジナー、リンホフ、アルカスイス、グラフィックビュー、トプコンホースマンなどがある。
標準灰色板
複雑な輝度分布をもつ被写体の代表として、反射率18%の選択吸収のない完全拡散板をいう。これを標準灰色板として、反射露出計の測光対象、標準被写体として利用している。
標準レンズ
レンズ構成は標準構成タイブで、焦点距離が画面の対角線長に近いレンズをいう。画角からみるとおよそ40〜55°程度のレンズといえる。
         焦点拒離
35mm判     40〜58mm
6×6cm判     75〜80mm
6×9cm判    1O5mm前後
4×5インチ判    150mm
微粒子
乳剤中に含まれるハロゲン化銀微結晶は、通常、直径が0.1〜2.Oμぐらいであるが、それよりも小さいもの(0.05μぐらいまで)も大きいもの(6〜7μぐらい)もある。そのうち、比較的小さい粒子を指すが、一般に相対的に使われており、サイズが数値的に規定されているわけではない。低感度乳剤は微粒子であり、0.3μ以下が微粒子と呼ぶための1つの目やすである。また0.05μを割るような粒子は超微粒子と呼ぶこともある。ハロゲン化銀乳剤では、感度を上げるためにはハロゲン化銀結晶(粒子)が大きくなる傾向がある。しかし解像力の点では粒子が小さいことが必要である。
ピント
焦点のこと。レンズ系を用いて、焦点面に被写体を鮮鋭に結像させる操作をピント合わせ、焦点の合った鮮鋭な画像をピントのよい画像、逆に非鮮鋭な画像をピントの悪い画像という。
ピンボケ
ピントの合っていない状態をいう。
ピンホールカメラ
レンズの代わりに、ピンホール(針穴)を用いたカメラ。被写界深度が大きく、像にゆがみがなく、広角度の撮影ができる。
ピクセル
画像を構成する際に基となる最小の要素で、正方形をな す色のついた点のこと。画素ともいう。
ヒストグラム
データが存在する幅を横軸とし、縦軸にデータの度数を示した棒グラフのこと。デジタル画像においては、横軸の幅がダイナミックレンジで、縦軸がピクセル数となる。再生画像だけでは露出の良し悪しが判断できない屋外では、このグラフを活用して露出調整すると良い。
フォーカス
焦点のこと。場合により焦点距離のことをいう。また、撮影などのとき、焦点を合わす(像が最も鮮鋭になるように、レンズまたは感材面を前後に移動する)こと。
フォーカルプレンシャッター
先幕、後幕の2枚の幕から構成され、スリットの幅と幕速の変化によって、露出時間をコントロールするタイブのシャッターで、焦点面の直前にわずかな間隔をへだてて設置されている。左右走行式と上下走行式とがある。焦点面の直前に組込まれるため、レンズ交換が容易であり、一限レフカメラに多く用いられる。
フォトサーモグラフィ
フォトエレクトロサーモグラフィ(フォトプラスチックレコーディングフロスト)と区別するために、フォトケミカルサーモグラフィとも呼はれる。熱で発色反応を起こす2種の化合物のうち、少なくとも一方に光を感ずる物質を用いる。すなわち、光により感熱性が失われるような物質と、ほかの物質とを別々の紙に塗布する。この方式は3M社ではデュアル・スべクトラム・システムと呼んで商品化しており、複写を行うには、まず感光性の化合物を塗布した透明あるいは半透明の複写紙を原稿と合わせて露光(可視光に感ずる)し、潜像ができたこの紙を、熱反応性の化合物を塗布した第2の紙と重ねて赤外線照射し、先に光で変化しなかった部分だけを熱発色させて画像をつくる。画像は完全に定着できているし、また感光性のα-ナフトール類を使えは、通常の感光色素により、感光波長域を伸すことができるので、大部分の色彩から複写をとることができる。
フォトジェニック
写真的に効果のある題材、特にプロポーションがよく、カメラの前で自然で、表情に富んだ人物をいう。
複写
レンズを用いて書籍、絵画、写真印画などを写すことを写真では一般に複写という。コピーという言葉が最近広く使われているが、この場合は電子写真やジアゾプロセスなど、かならずしもレンズによらない複製。事務機器による複写も含まれている。
フリンジ効果
強く露光された部分に隣接した、弱く露光された部分は、強く露光された部分から露光の少ない部分への局部的な現像生成物の拡散蓄積によって現像が押えられ、境界近くの濃度が低下する現像効果。この逆のエッジ効果をボーダー効果という。
ブローニーフィルム
6cm幅のロールフィルムに対する俗称の1つ。120は、裏紙付きの幅61.5mm、長さ830mmのロールフィルム、620は、細軸スプールに巻いたブローニーフィルム(フィルムの規格は120と同じ)、220は、裏紙を廃止し、リーダーペ−パーとトレーラーペーパーを付け、120の2倍のフィルムを巻込んだもの。
ファームウェア
デジタルカメラをコントロールするために、カメラ内部にあらかじめ組み込まれたソフトウェアのこと。不具合が発生したときや、新しい機能が追加されたときに、インターネットなどを通じてソフトウェアを書き換え(ファームアップ)ることができる。
フォーマット
CFカードやハードディスクといった記録メディアを、それぞれのデジタルカメラやパソコンで使える状態にすること。初期化ともいう。撮影済みのメモリーカードをいったんフォーマットすると、中身のデータは読み出せない状態になるので、初期化するさいは慎重に!このほかフォーマットという言葉には、JPEG(ジェイペグ)やTIFF(ティフ)といったファイル形式を指す意味もある。
Photoshop
フォトレタッチソフトの定番中の定番。商業印刷に欠かせない本格プロ仕様の「PhotoshopCS」、機能を限定した「Photoshop Elements 3.0」などのラインナップがある。
望遠レンズ
狭角レンズの俗称で、標準レンズの画角より狭い画角(およそ10〜30°)を有するレンズで、レンズ構成により2つのタイブがある。1つは標準構成(長焦点)狭角レンズで、もう1つはテレフォトタイブ狭角レンズであり、望遠レンズといわれているのは本来、後者のタイブを指している。
包括角
イメージサークルをカバーするレンズの見込み角をいう。
ボケ
光学系の性能、感光材料の性能、焦点合わせの不適などで、画像が鮮鋭でない状態。
ボケ味
レンズの描写特性を総合的に評価したもので、レンズのくせのことである。この傾向はピントの外れたところに強く現われる。球面収差によるボケは、補正不足の場合ほ深度が浅く、柔らかいボケが生じ、補正過剰のときは深度が深く、2線ボケの傾向となりどぎついボケとなる。非点収差によるボケは、接線方向や放射線方向へ流れたようなボケとなり、異形絞りによるボケは、ぼけた背景に現われ る絞りの形のボケで、ミラーレンズのボケは、ドーナッツ状のボケとなって現れる。
補色<加法混色の>
加法混色によって、特定の白色をつくることができる2つの光の色。余色ともいう。色度図で白色点を通る直線の上で、白色点の両側にある2点の示す色は補色対をなす。赤と青緑、黄と青、緑と紫が補色対の例である。
補色光
メインライトと組合わせ、被写体のシャドー部へ照射して、明暗の調子をコントロールする照明。
ホットシュー
ストロボのトリガー接点と、直接、接続する電極を有するアクセサリーシューのこと。ノンコードでシンクロ撮影が可能である。
ポートレート
肖像画あるいは肖像写真のこと。営業写真家の撮影した顔を主点にしたストレートな人物写真のほかに、アマチュア写真家による人物、特にモデル撮影など、若い女性を撮った写真の題名によく使われる名称である。
ポラカラー
ポラロイドカメラで撮影後、内蔵した処理液でただちに現像が行われ、色素現像薬の拡散移動により画像ができるインスタントカラー写真。3乳剤層のおのおののベースよりに乳剤層の感光色と補色の色素現像薬が塗布されている。アルカリで活性化された色素現像薬は、露光部ではハロゲン化銀を現像して沈着するが、未露光部では拡散移動し、受像層で沈着し、ポジ像を形成する。ネガフィルムとポジ受像紙をコンタクトして現像後引きはがす方式と、ネガとポジ受像層が一体のシート(モノシートタイブ、SX-70タイプ)になった方式とがある。
ホワイトバランス
きれいな色を再現するために、さまぎまな光源下で自が白く写るように調整される機能。ビデオカメラのカラーバランスを調整する機能として知られるようになったが、デジタルカメラの登場でさらに一般化した。自動的にホワイトバランスが働くモードと、状況に応じて、太陽光、蛍光灯、白熱灯などを手動で切り替えるモードの両方を搭載しているカメラが多い。
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