銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

レンジファインダー(ライカ)好きのユーザーからの依頼で考えた事

2008.12.11

今日は19さんでプリントする時の1 キーの補正の値をキー変化率といっておりますが、この話しをします。どうも最近のフィルムがコントラストが上がっているような気がします。デジタル化の流れでハイコントラスト傾向が強いと感じております。補正値 カラー濃度2,9%濃度7,5%で現在までブローニーフィルムと同様の調整値で日々プリントしておりました。しかしフィルムメーカーはデジタルの時代にあわせてきたのかデジタルにじり寄ったのか濃度のキー調整がプラス15でも場合によっては白とびしてしまいます。特に日中の順光で+15でもです。対応策としましてカラー濃度は2,9%で据え置き濃度キー変化率を10%で当面作業をしようと思います。標準の設定は15%です。細かい調整の手焼き風微調整で18年やってきましたが、お客様から白とびを抑えてプリントしてほしいと依頼がありました。+15でも焼けなくなりました。秋、冬は地球の地軸の傾きから太陽から受ける地球の大気の屈折の変化により波長にも変化が生じ色も変化します。キー変化率をその都度入力して機械を止めながらプリントする方法もありますが、基準を持っていないと、目視しながらプリントしますので、辛くなります。

今後はそんな訳で19さんは 微調整~中調整~標準調整(一般のマシン)という基準があるとしたならば今後はAPS,ハーフ判、35mmに関して、中調整の時代に入ります。これで不都合が出た場合はまた元に戻す柔軟性は持ち合わせております。

別な角度から見ますと薬液の違いからコントラストも実際は変化している例があります。その昔、0円プリントのコントラストがどうも高い気がすると、気がついている方は沢山いると思います。実際0円プリントで現像されてしまうと天気のよい時に撮った屋外写真はガチガチに硬いネガフィルムになっています。シャドウ部が潰れます。実際同じ現像済みネガからプリントして比較してみた場合、19さんでプリントした場合は少しコントラストが抑えられたプリントになります。ネガを大切に考えているのであれば0円の現像は考えものです。

昨日、メーカーの営業がカレンダーを持って挨拶回りにきましたが、他店のコンストが安定していないのに、いつもどうして安定しているのですかと、尋ねられました。

朝4時頃まで掛かって、即日プリントしているからかな?クライアントさんにはセブンイレブン出荷で当日2時には到着だから、スピードかな?と言うと狐につままれた顔をしていました。毎日のようにミニラボのレッスキューに追われている営業マンの姿がよみとれますし、銀塩写真の現場の悲鳴も感じ取れます。

銀塩の灯を消さない為にも来年からはその秘密を徐々に公開した方が良いかも知れませんね。

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