銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

フィルムの業界この1年2008年雑感

2008.12.19

写真映像ショウの写真映像用品総合カタログ2008年版にイルフォードが堂々と中外写真の広告ページ中のPHOTOBOOKに1ページをさきもう片方のページにイルフォードフィルムと印画紙・薬品が掲載されておりますが、4月以降は別の会社(サイバーグラフィクス)がイルフォードフィルムや印画紙を取り扱う事になっている訳で今年は写真の環境が大きく変わりました。

UKの本体の会社が売りに出されたり、利用者が翻弄される事態になっております。KODAKもしかりです。そんな中、コシナからZeiss Ikon、DistagonT*3.5/18が出たり冷静に見ると銀塩写真がどこに向かおうとしているのかが分らなくなります。

ただハッキリしているのはXP-2やBW400CNなどで撮影してC-41で現像してカラーペーパーでB&W風にプリントする方向性を残していると思います。当店ではBW400CNばかりです。そしてセピアプリントをしたり、そのままB&Wでプリントするニーズがあります。デジタル加工ではないB&Wが高品質で出来る点にニーズがあるのかもしれません。

TVをみていてNHKの映像で少々ショッキングだったのは写真を接写している素材自体(デジタルプリント)の為ジャギーがUPになっていても気にならないのか放送しています。放送素材なのですからもう少し気を使った素材選びをしてもらいたいと思います。ギザギザが相当UPになるのは見れたものではありません。画像アドバイザーとか映像アドバイザーとかあるのかどうかも定かではありませんがその様なセクションで画像の適、不適の交通整理をしてもらいたいものです。

19さんが原因不明の紙づまりを1ヶ月程前に発生し原因が特定できないため、6個ある液中ラックを1個づつチェックするのですが場所の特定が出来ず、外見でギアが破損している程度のものであれば簡単なのですが、1/930枚とかで上手くいっていて突然停止する点が厄介なのです。

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ペーパープロセッサーは液中でヘアピンカーブをターンして空気中に出てターンガイドという所を通過して隣の液中升に移る仕組みです。怪しそうな場所は沢山あるという事です。詰った印画紙は重なった印画紙が現像済みで折り重なっているので3番の液中ラック以降が怪しいのですが現像液に導入する所のサイドギアーもこの際交換し、5~7番のサイドギアと軸受けとカウンターメタルという金属と接触しているパーツもも交換しました。上下左右に若干穴が大きくなっているのが分ります。下が新品です。これでまたちょっと様子を見てみます。

私は道具にこだわる訳ではないのでが今回の作業の修理工具の画像もUPします。赤い柄の万力みたいなものは大創製です。そうそう

私の店があるこの商店街はアンビリバブルな商店街で99本社(100円ローソン)と後から出店した大創が殴り込みを掛けた形です。大創と99がすぐ近所にあるのでどんどんシャッター街になってきています。全ての商店街の品物が影響されるという負のスパイラルに巻き込まれるといった方が適切かもしれません。

18日富士フィルムからニュースが届きました。

来年新型のネガカラープレミアムが3月に発売されるようです。1絞りラチュードが広がり、肌色がきれいなのだそうです。詳しくはニュースリリースをAsサイトでUPします。

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