銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

ショッキングな数字!本当の銀塩写真があと2年?

2009.1.26

今回はケミカルリンスのポンプが故障しました。ビニールホースがポンプから外れず、難儀しました。工場の出荷段階で接着剤を使う?と聞いた事があり、それなのかもしれませんが、今回は歯科医師が使うリーマーの先端を加工した様なU字型の大創製のツールで上手くいきました。大創でもこのツールは大型店でしか扱っていないようです。元々は基板の修理に使う工具のようです。先端がヤワで1回で駄目になります。また、定期交換でハロゲンランプの交換をしました。

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こちらのポンプもメーカーに2個しか在庫がなくこちらはその1個です.

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この時期業者さんからの学校アルバム制作用のネガフィルムの焼き増しがきます。小学校6年間ですから、ネガの端にパンチが抜いてある大量処理したラボの物だったり、フィルムのメーカーもバラバラなので、ネガの退色が始まっている物もあります。その様な場合、トラップした色を補正して焼くとみちがえります。Y(黄色)M(マゼンタ)を足したり引いたりします。

富士フィルムのメルマガで以下のような案内が出ています。理由がふるっていると感じているのは私だけでしょうか

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35mmフィルムカメラ「クリアショットS AF販売終了のご案内

この度、弊社フィルムカメラ「クリアショットS AF」につきまして、中国の製造下請先がカメラ事業を撤退したため、生産ができない状況となりました。

急なご案内で恐縮ではございますが下記の通り販売を終了致しますのでご案内申し上げます。

今後とも富士フイルム製品にご愛顧を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

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不況を口実にこの機に乗じて整理できるものなら、チャンスにしてしまっているのでは。メーカーなのだからこの1社だけではないだろうし下請け先の工場を理由にするのではなく? これでは本音丸見えです。しかし同じ会社でありながら2B,フィルムのGF670という6×7、6×6の切り替え可能の新製品のカメラが近日発売されます。コピーの下の方にこんな文言がありました。

『富士フィルムは、かけがえのない文化として、銀塩写真の魅力を伝え続けます。』

https://fujicolor-bp.jp/upfiles/GF670_ad_12_206.pdf

ショッキングな数字はかけがえのない文化として、銀塩写真の魅力を生み出す銀塩写真製造機とも言えるハロゲンランプ式のフィルム用プリンター(非銀写真デジタル機)がたかだかこの1年間でです。N社の770台が現場から撤退したという驚愕の数字です。

極端なはなしこの勢いだとN社だけで2年ちょっとでフィルム用のプリンターが無くなるという勢いです。

とある新年会で、プリントの画質について聞いてみたのですが、大切な写真は気合いを入れて写真店を選ぶけど、焼いたか、どうかは気にするけれど画質には深刻には受け止めない。専門店だからベストを尽くしてもらっているのだろう、とか、裏でどんな作業かは分らないデジタルだと派手にできる。こんな意見です。写真を大切にする文化がありますが、品質にもっと目を向けてほしいと思います。

銀塩写真はハロゲンランプなどでフィルムに光を当てて印画紙でプリントを焼きます。

多くの写真の利用者で誤解があるのは高画質デジタルプリンターとして広告し、インターネットプリントとか、多くのミニラボ(写真店)で処理している方法はフィルムを一担スキャナーでデジタルデータ化しデータをプリントしているもので、L判約150万画素で出来ているので細い微細な線も太くなる。その為遠視の方はハッキリしている。色も鮮やかだという印象を持たれるようです。サービス判はファームソフトなどで自動的に輪郭、彩度、コントラストが自動調整でプリントされている所が多いと言われています。このようなデジタル化したプリントは区別して、銀写真という名前で呼ばれています。デジタルプリンターはポジフィルムも同様の方法でプリントしています。

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