銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

ECOで共感したお客様。

2009.8.21

隣の市から自転車で現像を出しにきてくれたお客様がいらっしゃいました。現像のみの依頼です。どうも、お話を伺っていて友人の方がミニラボで働いているようです。その方から聞いた話しとして、ネガ現像の出来上がりが店舗によるばらつきが多くなっている。

現像液がヘタっていてそしてその友人はデジ焼きのオペレーターをしているので、コントラストと彩度を補いデジ焼きで調整している。同様の事が、実感として、同様の現像液が明らかにヘタっているだろうと直感した事が、度々あるのだ。

現象としては、新しいフィルムであるにもかかわらず、写っている画像データでは露出のばらつきがあるので判断がむずかしい、そこで、どこをチェックするかと言うと、パーフォレーションの

隙間にフィルムの名称、感度、バーコード、があります。そこの色が例えば鮮やかな紫色とか、コントラストがハッキリしているかどうかです。古いフィルムでなければメリハリがついてます。

カブリが無いかどうかのチェック、銀の浮きが無いかのチェックが重要です。毎日ネガを見ていないとその感性は研けないのですが、その様な時は、どんな判断方法があるかと言うと、良い現像をしたネガフィルムを保存しておく事が良いと思います。その良いネガと比較するのが、良い方法で在ると思います。比較をすると一定の判断を下す事ができるようになると思います。

10倍ルーペは必須アイテムです。その自転車の女性のお客様にフィルムの管理はどうしているのか尋ねたのですが、相当良い管理しておりました。大量に安い時にフィルムを購入され、冷蔵庫に入れておられるという事で、冷蔵庫の何所にと尋ねましたところ、冷凍庫と即座に言われました。使う前に冷蔵庫、室温の順番に温度を徐々に下げて使用しているそうです。3本現像依頼をされた中の一本は遥か昔、AGFAのVISTAが入ってましたので、これはカラーバランスが崩れているだろうと、現像後直ぐにチェックしました所、標準内に入っておりました。

撮影後直ぐにこちらに持ってこられたという事です。無駄の無いフィルムの取扱ですばらしいい使い手だと感動しました。

はじめての自転車のお客様と話しをしていて共感する事が多く驚きました。新しいカメラを購入する事はECOではない。デジカメは、壊れやすいし長い目で見ると家電のようだ。フィルムカメラを修理しながら使う事は可能である。コンデジは故障が多い気がする。

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