銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

銀塩カラー調色ではない現場の生の時間はなし

2009.8.28

上の写真はカラー調色で緑色になっている訳ではありません。F社のP~Oとペーパーの後ろに印刷されております。保存条件により耐光退色は変化します。当時も今も銀塩と言う言い方です。

たかが9年されど9年、ナンノコッチャと突っ込みを言われそうですが、21世紀に作った物が、9年でここまで変化をするだろうか、オリジナルは彩度、コントラストとも減少しております。

ゼログラフィーではなく銀塩という名前にこだわる事がその当時も現在も私には分りませんでしたが。販売されたときから直感的に手を出しませんでした。マシンの構造とシステムを見て止めました。

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完全失業率5.7%というニュースが今日の話題でしたが、その一つの原因分析に消費者の志向を含め商品サイクルが早くなっているので、安定した生産体制がとれないので雇用にも影響するというのだ。

しかし、9年目でこの様になるサイクルの早さはecoではないし、個人の思いの重さをどこにぶつければ良いのだろー、大原麗子さんが亡くなられ、思い出されるのがあのCMのコピーです。『ちょっと愛して長ーく愛して』というウイスキーのCMです。単に物に対する慈しみだけではなく、写真の安定性と信頼感は染料、顔料を越えて、時間という軸でも、目を向けてほしいし、場当たり的では思い出も色褪せてくるようで、時代が変わっただけでは済まされないと思う。

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