銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

35mm ブローニーフィルムを含めたパーフォレーションの情報がどのくらい重要かということ?

2010.9.20

同じメーカーの35mmフィルムであってもパーフォレーションのバーコードが上下にあったり、下だけの物があったり様々です。同じ銘柄の35mmフィルムであっても、5桁のバーコードの番号は変わります。

また、ブローニーフィルムはKODAKは上下にフィルムのナンバリングが入っていますが、富士フィルムは下に番号が記載されております。

こちらが、ブローニーのネガマスクでバーコードの読み取りが出来る構造にはなっておりません。

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このバーコードは国際機関から各メーカーに割り当てられた枠の中で、ルールに従って各メーカーで使用しており、各メーカー独自ということもあり、また製品の仕様変更等で各メーカーが規定された範囲で任意に変更している という事を前々回に触れましたが、相当前からデジタルっぽい露光で記録されている

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という事は、メーカーの立場としては、市場で売れない物に更なる設備投資という大袈裟な物ではないと思うのです。工場見学した事も無いので分かりませんが、もっと頻繁に新しいフィルムを販売した時とか、エマルジョンを変更したりとかの情報も作業する現場に提供して欲しい。

19さんではリアラだけでもバーコードは2種類あります。新旧の違いです。

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各メーカーの仕様等を随時確認(把握)して案内することは国内のサービスでは現状で難かしいかも知れませんが。インターネットでその情報を国際機関で流す事は出来ない事ではないと思います。同じフィルムの情報を現場が共有出来て、技術がついてゆけば新製品のフィルムがよい色で世界的に高品質で焼ける事に繋がります。情報公開した方が良いと思います。閉鎖的であってはならないと考えます。

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巨大なフィルムメーカー2社はいずれ一社のみとなるとも言われております。カラーネガフィルムのように必要な情報公開をして頂きたい。

その情報をユーザーが知りたい時に、情報公開されているかと言う事が、ユーザーとしては一番知りたいところだ。

情報を共有していると、フィルムに対しさらなる興味が生まれ、使ってみたいと言う興味が更に生まれると思います。

機械だけではなく薬液とのバランスをコンストペーパー&コンストフィルムで確認しながら作業しています。これらが正常値で無い場合は、薬品の毋液交換

をして、今までの薬品を廃液化して交換しなければなりません。結構費用がかかります。フィルムと印画紙に問題がある場合は、ネガ現像機、ペーパープロセッサー(19さん)2台とも毋液交換しなければならなくなります。撤退に追い込まれるミニラボはこれが引き金になると言われています。

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2個の対のウレタンローラーの所をフィルムのパーフォレーションが通ります。センサーでどのメーカーの何と言うフィルムが入ってきたとか、ISO情報etcをチェックし、ネガの停止位置を決めます。

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光源からミラートンネルが介在し露光します。

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35mmのネガマスクです。

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Canonのハイパーフォトでも19さん程高度ではありませんが、ULTレジスターというアプリで新製品のフィルム管理が出来ます。

フィルムユーザーも一部画像化する事が流行り、プリントまでしない人が多くなっています。その様なユーザーの為にも、メーカーが働きかけ国際機関を動かして欲しい物です。フィルムの詳細情報を公開して欲しいです。芸術系の大学や専門学校でも先ずは、フィルムから基礎を習得して貰いたいです。

自身の蔵書をジスイする人が多くなっているとも聞きますので、アップルのデバイス群の影響かも知れません。

昨年、取り上げたデジタルの情報爆発がリアルになってきたのでしょうか。

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