銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

一九さんは機械遺産。中々理解してもらえませんが。

2011.5.20

古くは、赤瀬川原平さん、中尾彬さん、村上龍さん、高橋幸宏さん、鄭東和さん、城戸真亜子さん、リリーフランキーさん、草野正宗さんの出られた学校が同じ市内で店から自転車で10分くらいです。なので、相当遠まわりな言い方になりましたが、その学校では、今でもフィルムをきっちり教育していおります。その映像科の先生に一九さんの身元引き受け先になってもらえませんか?と声をかけさせてもらいましたが、残念ながら、持て余してしまうという事で、断られました。

めげずに、日本カメラ博物館にも、当然声をかけさせて頂きました。レンズを使ったものを収蔵しているという事で、Zoom,固定レンズをあわせますと、1912型は20本くらいはあると学芸員の方にお話をさせて頂きました。半蔵門という場所柄、所蔵スペースが無いという事で、今度も断られました。 さあ、どうする。

何年か前は●芸には、フジのプリンターが入っていたり、ムサビにもEPSONの大型プリンターがアカデミック版とかではなくメーカー提供で設置されています。

ある社長に聞きましたが、欲しいと言えば、メーカーは只でもってきます。そんなもんですよ。

確かにマスコミに、名前のよく出ている会社や、有名人が導入を希望すると、モニター扱いで、処理されるようです。

ましてや、専門大学であれば、いとも簡単にそれは可能でしょう。

しかし、物にも、人にもストーリーやヒストリーがあり、動いていた。今も動いているという時間軸が保存に値すると思っております。

極論すれば、メーカーのアルゴリズムやファームで、自動プリントのみで動作させる。これも可能でしょう。明らかに、印象色じゃない。

どうも楽な方向にいってしまう、考えない、悩まない、同じ方向に向かっているように思います。

フィルムは同じメーカーでも、乳剤の色は、全く違います。フィルムは、感度もちがいますから、そういう物なんです。

それが、残念な事に人でも猿でも楽ちんが好きなんですよね。食べ物を洗ったり、温泉に入ったり、待てよこれって、いいのかな、とか立ち止まらないのか、なんか変だぞ、という感性が大切だと、原発事故をみて、思う日々です。

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