銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

前の23型オーナーと有意義なお話が出来ました

2011.7.14

7/1の新聞記事で『写ルンです』が25年を迎えたという物です。以前にも銀塩写真のプリントと銀写真では、写真の出来上がりが違うという事を,お話ししました。『Night&Day』はフィルムにiso1600が入っております。

何と,観光地では,1300円で購入したお聞きしました。

真夏の今、ドピーカンで、海辺の逆光とか、白い建物、逆光のアスファルトetc考えただけでもぞっとするほど,露出オーバーに写っています。それを調節するのも我々の仕事ですから、半分駄目元で焼きます。仕上がりを確認して、もう少し,何とかなる場合は,焼き直しします。いくら銀塩写真が,ラチュードが広いからといっても、iso1600のこのフィルムは,時と場所を選びます。多少ネガティブな話だったので、今度は、ポジティブは話題にしましょう 保険会社が、5,000本の写ルンです

を一括購入したということ。311の保険契約者の被災状況を記録する為で、加工されにくい為が理由だという。

果たしてそうなのか?という話は,置いておいて、結論だけ先に言いますと、保険会社としては、ネガとプリントの両方を確認するという事でしょう。例えば,裁判所の証拠能力としての写真が昔から,議論されています。元共同通信の新藤健一さんの著作『写真のワナ』をご覧ください。

ご覧になりたい方は,お店に1冊ありますので,ご一読あれ!

その写ルンですがピーク時の30%に減り3,600万本に減ったという事です。

昨今のトイカメラは、流行のサイクルに狙い撃ちをかけた感があります。その昔は,缶コーラの形、ジュースの容器etcのトイカメラが流行し、25年前頃は景品として,売られていました。最近のトイカメラは,性能の割には、随分高いイメージです。

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今度のプロセッサー2301型を14年間維持されてこられた,前のオーナーさんとお話をさせていただきました。2台の同型機からパーツをとり、ラックも新しい物と交換しているようです。

学校写真で、一定量のプリントを確保し,維持してこられたようです。お店の工夫のされ方、が解る解るという話ばかりでした。

同じ、苦労をされてきたんだな、という同胞という感じを共有しました。この機械は一人の担当スタッフが焼いていたようです。それもこれも、丁寧に使ってこられ感謝です。

『銀塩写真に携わる物として、漠然とした先の見えない不安いつまで続けられるのだろうという共通の感覚』です。

海外のような、オリジナルプリントが取引される文化が,日本に育たなかった事が,何とも,残念という事でした。

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