銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

フィルムの銘柄が減少する中、増感テストをしてみました。

2012.5.5

フィルムの種類が激減する中で、増感性を問われ、あれ最近増感していないな~という事で、実際長時間露光でやってみました。

フジPRO400Hの1絞り増感で相反則不軌を見込んでも、5分弱の露光で、どんな被写体がいいか?といえば、夜ざくらは風でブレますのであり得ない被写体です。が、この日は無風だったのでやる気になりました。

その場所は交差点にあるお寺の桜でそばに信号機があり、3色カクテル光線?みたいな信号機のLEDからの色被りがありしかも国道で、トラックが深夜にけっこう通り、振動と巻き起こす風 etc 見込みの甘さを痛感しました。

  1. 1増感テスト

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露出は、ぎりぎり山門の仁王像が出るようにということで、決めました。フィルムはブローニーで、レンズは魚眼です。

日中の+1絞りの増感はコントラストがつきます。桜の幹が増感で潰れぎみです。

コントラストを付けたい被写体には、良いのではないでしょうか?

2種類のイルムは、現像温度を40度まで上げました。1絞り増感です。

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今回のぶらりアフリカ・モロッコの旅は有名な映画のロケ地でもあるようです。

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                 ー銀塩写真を続ける為のー銀塩魂ー

ペーパープロセッサーは現像・定着の流れで現像での銀塩の脱銀をして化学生成されたものの汚れを洗い流すのが3番の水洗です。2番のブリーチでの汚れがどうしても硫黄系の汚れが多く出ます。

以前にも薬品メーカーの営業マンに巷で、主にWEBで売られている液が長持ちするという新しそうな薬品の効果を確認したかったので、どうなの?と聞きましたら、弊社でも、効果があれば、とっくに製造しております。という事で話は終了しました。

この3番の汚れ対策は、液中ラックの清掃と母液の適宜交換しかないという結論です。特に印画紙の汚染は、3番のローラー、下部ターンベルトに依るものです。印画紙の汚染の順番です。現像液で、もしも汚れが出てきていた場合は、とっくに母液交換してしまった方が良いです。

私が機械を毎日動かすのがよいという理由の一つに、この点があります。Uの字で180度印画紙がターンしますので、機械を回さないと硫黄系の沈殿物がターンベルトに蓄積します。

コンストの入り口から、半強制的に印画紙を流しても、補充液のバランスを維持できませんので、得策ではありません。

毎日機械を回すとこの液循環ができ対策として有効です。手動の補充方法はありますが、プリントをしなければ補充液が補充されず、機械の構造上宿命みたいなものだと思うのです。

今回の忘れまじ東北は、人の手が及ばない津波の力が人の作った車にかかり、何か造形的な形にも見えてきます。

『忘れまじ東北・宮古市』

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