飽くまでも、自身の経験値ですが、プロラボや手焼きが出来るラボの技術力は、眼を見はる物があります。
知人の息子さんが、ラボの技術責任者だった経験から、それ以前もそのラボに依頼しておりましたが、更に、親近感が沸き細かな注文も聞いてくれましたので、持っている技術は、余す所なく見させて頂きました。
麻布にあるそのラボは手焼きで、当時はやられていて、細かな注文に手を入れて、見せて頂きました。個展とか、展示会用のポスターetc脱帽する技術です。
何故こんなことを書くかと言いますと、彼ら技術者の域まで近づきたいという私の目標だからという事です。
他店のどのような、現像でも、色見本を持ってゆきましたら、当然時間と費用はかかりますが、そこそこ合わせてくれます。
仮にも、別なお店で現像したものだから、別な所で焼いたので、受け付けられません等とは、聞いた事がないからです。そのような技術者が、大きなデジタルの波に呑まれ、職を失ったと聞きます。 技術という財産を持った人の大きな損失です。
デジタルは裾野を広げましたが、TOPの技術力のある人材を失わせたと思います。言葉では、ん~分かる分かるといわれても、何十年とのおつきあいでありその時々の記憶もあります。その引き出しの多さは、凄く重たいと感じています。
機械が違う、手を入れた覆い焼きや、焼き込みが出来ないということはありますが、簡単な言い方で、1680万色の中で、ぴたっと寄せてくる技術は、やはり、時間と経験値が違います。
この場所で、プリントを23年やっていても、こんな気持ちになるのですから、推して知るべしです。
さて、今回はこれから暖かくなると増えてくる写ルンですの分解に必要なものをお見せします
こちらの黄色い柄の巾の広い-ドライバーは、水道関連で使われるものです。大きなホームセンターにあります。
緑色の柄のドライバーは百均で売られているドライバーをサンダーで
ードライバーの先端を2.3mm位に削って使います。Kodakもフジもこのようなものを使うと分解しやすいかと思います。緑色の柄の部分がQSFV-30型の現像機の蓋を、開けるとセンサーがはたらくようになります。
蓋を開けて、ターンガイドを洗ったり諸々の作業の時にセンサーをだますとき用に、樹脂をもりフェイク用に加工するのに便利なサイズです。
最近は、オーリングを使っていませんが、開発された頃は、オーリングだったようです。このタイプにはフラシュを付けておりません。
もしも、浸水したとき感電が怖いのと、浅い海でレンズの光軸の側からフラッシュすると、マリンスノウで、画面に雪が降ったようになり
クレームの対応に追われる事が眼に見えています。
落として岩にでもぶつけますと、ヒビが入りますし、不完全な形で水に漬けますとフィルムも水にやられ思い出もろともNGです。各社共通しているのは、巻き上げ部から、水が入りやすい構造です。間違っても、巻き上げ部を持ち上げたり、引き抜いたりしないで下さい。
ーぶらりアフリカモロッコの旅ー は、
日本で富山県が化石が沢山出ると行っても、これだけ密集して出てくるというのは、古い大陸であるアフリカらしいですね。
今回の忘れまじ東北は、『忘れまじ東北・山田町』です。
山田町の津波による火災に依って焼けたビルの写真ですが、1枚のネガフィルムのラチュードの広さが確認できるので、同じネガからビル内部を出したプリントと、ビルの瓦礫が分かる写真との2枚です。
こちらは画面左奥に階段が確認できます。
画面左奥の階段がつぶれていて確認できません。
全くにこじつけですが、津波で折れて立ち枯れの木が、ラマの耳のようになって見えている木です。
今は処分されこの木も無くなっている事でしょう。山田町駅前の木です。