職人感覚でこの場所で23年やってきました。只おなじことをくりかえしやっているだけですが。
それを継続しなければ、私にとっての銀塩写真は終わってしまいます。
KJIの担当者と話しが出来ました。結論は、KJIには既に倉庫にもQSS23型は処分して
いて何処にもない。数年前に処分している。
アナログの焼きを受け付けていませんでしたか?と確認しました所、うちではもうやっておりません。
このなげかけは、あわよくば、Kodakの現場倉庫にひっそりとQSS23型が残っているのではないか?
と言うささやきが聞こえてきて?大量の年賀状を処理する訳でQSSの機械が何十台もあるわけですから?
という、微かな期待がありました。明日、泉の生産現場に、行くから調べてもらいます。
と言う担当者の回答待ちで、そわそわして昨日一日は、仕事が手につきませんでした。
結果は 残念なものです。
QSS29型の処分で、今は検討課題になっているそうで、MLVAの400dpiのインターフェイスのこちらは、
れっきとしたデジタル機です。基幹のラボにも、もう銀塩写真の機械がないようです。
もっともメーカー系の修理会社が修理しますから、メーカーの保守契約と、部品の保有期間が終了した
時点で、処分するのでしょう。
中古屋さんの情報で部品取り用にQSS23HRCRTを九州に送った情報を今年の春頃聞きました。
根性のある会社があるんだな?とその時感心しました。
もう2chでも情報が春頃から途絶えたままになっております。
http://unkar.org/r/camera/1144510769
こうなりますと、銀塩写真はくる所まできたという感があります。
あとは、唐突ですが、ーここから銀塩を続ける為の『銀塩魂』ー です。
開き直りが、いいのでしょう。 『スローライフ銀塩写真』これでしょう?
現像液は、老舗のうなぎ屋のたれみたいなものですから、休まずに毎日やるだけです。
こうなったことで、最新のデジタルの対局に敢えて向かう方が分かりやすい。のではないでしょうか?
銀塩写真の可能性がまだあるのではないかというように人々が気づくようになるのでは?
日々の作業は、ルーティンワークです。固定概念を破り、革新的アイディアが加われば
よりその反応が変わり、面白さの化学反応が出来るのではないでしょうか?
ゆっくり時間をかけ、楽しむ これがスローライフ銀塩写真 の極地なのではないでしょうか?
これからは、一目瞭然銀塩丸だし写真がわかりやすくていい銀塩写真では?
誰もが、理屈さえ理解出来れば始められるたのしい趣味になるのではないでしょうか?
デジタルの対局にあるのがこれからの銀塩写真ではないでしょうか?
ー『忘れまじ東北・石巻』ー
前回の石巻の写真です。レンズでアップにしました。
305mmの印画紙幅の専用レンズで調整している過程のプリントです。
ズームレンズですと100mmまでしか焼けません。
固定焦点ですと微調整で、ネガのエマルジョンのマゼンタにピントがとれている。
と言う所まで見えてきます。
トリミングネガマスクで、ワイドラックスF7で撮影したものです。
レンズの左側のネジを緩め絞りを設定します。ピントのチェックは、開放でします。
1時方向の白い刻みは、絞りの設定です。
通常のバリフォーカルのレンズと比較しても、この固定焦点レンズは、随分形状が違います、はじめての経験です。
数ミリずつ調節するのですが、大きくピントが変化します。
Nikonの特注レンズで、構成は簡単なズームレンズになっていて30-60mm f4.8~6.8
QSSの固定焦点群の中でも凸レンズが凄いです。