銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

中判フィルムを銀塩写真にすると言うことを可視化というより、気が向きましたら少し取り上げてゆきます。

2014.3.28

中判フィルムで撮影したらどのようなプロセスで銀塩写真にプリントされるのかという点にスポットを当てたいと思います。大きなパーツで2つに分かれます。一つ目が、土台となるトリミングネガマスク本体というパーツです。金属の裏側には、強力な磁石があり、好きなに所に固定してトリミングをする仕組みです。上にある4個のピンでネガの種類を検知します。丸い銀の所が定位置になります。突起の棒状のパーツは、マグネットで、トリミングで移動した時に、つきまとう移動用の磁気です。

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トリミングネガマスク本体を裏側からみたところで左側のレバーを下げてから、トリミングします。切替のレバーになります。XY軸の移動が可能です。

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こちらがネガマスクを広げた所です。ナングレア硝子でネガを挟むアラログな構造です。左下のレバーを摘みますと、ネガマスクを浮かせて、磁力を弱め任意の所に移動させるようになっています。傾斜しているので、こちらも磁力で留まっています。

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こちらが開閉部です。

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レバーの裏側で、透明な樹脂と内側がスポンジ状のテープで、クッションのようになっています。こちらのパーツも在庫がなく、製造されて17年が経ちますと経年劣化でぼろぼろ剥がれてきて、困っています。両面テープて止めるようになっています。ネガマスク本体を滑らせる樹脂素材です。

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上の画像の移動用のつまみのUPです。テコの原理で摘むと移動出来る仕掛けです。

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ナングレア硝子の左側の丸いのが協力な磁石でブローニフィルムを挟みます。

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ネジ一本でマスクを交換出来ます。こちらは6×9用のネガマスクです。硝子一枚で中判フィルムを挟む仕組みになっています。35mm用のネガマスクというものもありますが、35mm用のネガマスクにはナングレア硝子はありません。

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中判フィルムはフィルムフォーマットの種類も多く高画質なのですが、DXコードもなくフィルムの種類は35mm程多くないのですが、その奥深さは、簡単には語れない程です。新しいフォーマットが誕生した場合マスクもメーカーは用意がありませんので、自作で作るしかありません。その意味でも拡張性がある分野です。フィルムの奥深さの極みでしょう。35mmのパーフォレーションプリントやFUJIFILMのTX-1のパノラマプリント・パノンのパノラマプリントをレンズで焼く場合もブローニー用のこちらのネガマスクを合成ゴムで加工して作り対応しています。

例えばフィルム一本に12のシーンが写っている個別な場面で神経質な撮影の場合は、1カット毎に5カットのテストプリントをしてから一枚のプリントを完成させます。ブローニーフィルムの一枚に何れだけ時間をかけているのか???飽くまでもこれはたたき台と割り切れれば良いのですが。

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