銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

QSS23型の機械維持の諸問題

2018.7.28

古い機材を長く継続 維持して行く為に必要なことはその道に長けたスペシャリストの連携が必要です。電気関係・機械関係・出来ればソフトに長けた人も必要です。

トラブルがあった時に集中して対処しなければなりません。昨年末印画紙マスク・それらを動作するステッピングモーター並びにそれらを制御するPMドライバーと言う大切な部品です。今回のトラブルでは部品取りから付け替えても動かないという事がありました。

モーター製造メーカー及びプリンターの製造メーカー双方と交渉してもモーターメーカーは製造メーカーとの特約を締結してそれを楯に、情報を公開をしてくれません。

日本の場合特許の有効期間が20年で、この特約が特許を取得していないのに、今回のように19年という時間が経っても特許並みに情報が公開されません。

TPPでは特許の期間がわかりませんが、それにしても19年というのは、今後特許よりも長く情報公開されません。

モノづくり大国を標榜するのであれば、製品に対してユーザーである利害関係者であるという前提で製品製造終了後せいぜい7年で求めに応じ、8年で完全公開する事を原則にしては如何でしょうか?

製造メーカーは正規のパーツが在るか無いかを確認し、最も製造終了7年程で在庫終了しますので在庫はありません。そこで不具合があるパーツを交換して下さい。修理技術者をお呼びしましょうか?という流れです。そうすると製造して18年経過し19年目になってきますと、部品が故障した場合その部品自体が無いのがあたり前で、故障したパーツをどのように修理をするのか?部品が損傷した場合は、どのような方法で復元するか?という事になります。損傷パーツの場合その素材で対処方法が違いますが、瞬間接着剤なのか?エポキシ樹脂で補修するという事になりますが、一時しのぎでしかなりません。3Dプリンターか何かを持っていれば良いのですが、素材の強度、素材の特性で特徴がありますので、実際は単純に3Dプリンターが一台あればいいという事でもありません。機械に使われているABS樹脂・PPE樹脂etcと違うので、それらに対応した個別のやり方が必要になります。

古い機械を維持するというのは、サポートであったり専門知識やその筋の専門家のネットワークが重要になってきます。通りすがりの者です。というメールでアドバイスをして下さる方もいらっしゃいます。残念ながら機械のスペシャリストが居る訳でもなく、その都度壁に当たる日々です。

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