よくある質問

フィルムとデジタルに関してのよくある質問

Q1. フィルムとデジタルではどちらがきれい?

A1. フィルムメーカーの公表データでは、機器にも依るようですが、iSO100の35m/mで1400万画素あり、Lサイズプリントをした場合、800万画素あります。 一方、デジタルプリントでは、各社おしなべて150万画素程度です。数字が物語っていますが、両方のプリントを10倍ルーペで比較しますと色、線、輪郭がそれぞれはっきり違いがわかります。デジタルではジャギーも発生します。詳しくはこちらをご覧下さい。

Q2. フィルムで撮影したのに何故デジタルプリントされるの?

A2. アナログ(フィルム)とデジタルプロセッサーの2機種あってどちらかというお店が多い訳です。1台800万〜1800万円するデジタル機を導入した所ではポジでもネガでもデジタル処理をしてしまいます。前者の理由からお分かりとは存じますが詳細な説明もされずデジタルだから良いとセールスされます。

Q3. 撮影のテクニックはデジタルとフィルムではどちらが活かされるの?

A3. Q1.の答えでお分かりのとおり、800万画素と150万画素の比較はあきらかでフィルムの細やかな線はデジタルにすると同じ線が太くなったりジャギーが出たりします。コントラストがデジタルでは強く出て、めりはりも出るので素人受けが良い。写真を印刷用の反射原稿にしたり、スキャナーに取り込む場合は当然フィルムからのプリントの方がきれいにでます。

Q4. 表現者は昔も今もアナログにこだわるの?

A4. アナログはナノテクノロジーで今後も進化するだろうし、デジタルもまた欠点を補い進化すると思います。アナログはボケの空気感がより自然ですが、デジタルは画像ソフトを駆使してその雰囲気をつくり出さないと自然な感じが出ない時が多い。デジタルデータ化されると、メーカーにより異なりますが、肌色補正、輪郭補正、コントラストetc.が一体化したデータになる為、アナログと差がでます。

Q5. アナログプリンタのお店であれば、どこでも良いの?

A5. 写真屋選びは正しいですか?駅から近い、便利だから、昔からを理由にしていませんか?アナログデジタル両方に言えることですが、プリンターは機械です。あやつるオペレーターの感性で上手にも下手にも差がでてしまいます。しっかりした知識と技術力のある店を探す事が第一です。
銀塩写真は印画紙とフィルムと薬品を使うので、コンストを流してフィルム用の薬液と印画紙用の薬液の状態を細かに管理し、良い状態で現像機とのマッチングを調整しなければならないのです。全て、最高の状態であっても、銀塩写真で再現できないのが蛍光色っぽい色、それに近い色は性質上不可能なのです。その場合は、もっとも写真のスペックに近い昇華型印刷機etc.で色調、濃度、明度、コントラスト、彩度、ガンマ、シャープネスetc.の調整で、デジタル技術で解決できる筈です。本格的印刷機では蛍光色っぽい色調は特色として別注文のインクで刷っています。

Q6. 銀塩写真で出せる色とデジタルプリントの違いについて

A6. フィルムメーカーの新製品のリバーサルフィルムは以前のものとは違い、ガンマや原色が派手に再現される傾向が強まっています。売れる物をメーカーは製品化しますので、このハイアマチュア好みのど派手な傾向に拍車がかかっています。フィルムからアナログ銀塩プリントとデジタル銀塩プリントを比較した場合でも色が派手になって繊細な線が太く再現されるデジタル銀塩プリントの方がシャープでピントも良く見えるという判断する人が増えているという事をメーカーのセールスから聞いています。
豊かな色や線、空気感や情感までも受けとめる感受性をもった人が減っているのか疑いたくなります。20世紀に書いたテキストなので、属にいう0円プリントでの現像処理とミニラボでの現像では、仕上がりのコントラストが大きく違っています。長巻につないで、フィルムにパンチ穴があるものは硬く仕上がっています。
大量処理しますので現像液の仕様も違っています。大切なフィルムは信頼できるナチュラルな仕上がりのラボに出す事をおすすめします。ネガが基準を満たしている現像処理がされているかという点。コントラストがつき過ぎていないかという点や、カラーバランスが良いかという点(コンストで確認すること)が重要です。ミニラボでは現像機に合わせるようにペーパープロセッサーが調整されています。それらの基準を満たす事が前提になります。各社個別のフィルムの特性にも特徴がでます。コダックColor Separation Guide and Gray Scaleで実写してみればテストできます。かといって銀塩写真が再現性という事では万能ではありません。蛍光色、青紫、明るい若草色、印刷物の再現性では、銀塩写真は万能ではないのです。

銀塩写真の色域では、困難といわざるをえません。銀塩写真の色域のでない所を結構部分的にカバーしてくれるのが、昇華型です。印刷物や蛍光色系の再現では数段上になります。絵画の複写などでは目をみはるものがあります。銀塩写真の色域の解決策として、昇華型の価格の安さ、耐久性、保存性など総合点ではプリントの表面が傷つきやすく、退色しやすいご家庭のインクジェットとは、大差をつけて優っています。デジカメデータの蛍光系の発色は銀塩写真より昇華型のプリンタのほうがリアリティがあります。
高品質で高精細なのがフィルム(アナログ)からはデジタルプリンタで焼く銀塩より、アナログのプリンタプロセッサーで焼いた銀塩写真である。銀塩写真でも苦手な色域を結構カバーしてくれるのが華型出力機で、比較的安価で銀塩並の耐久力、耐候性も兼ね備えている。フィルムと銀塩写真の関係が長く続いています。銀塩写真の為にネガがあり、フィルム写真そのものが銀塩写真であるという事につきるという事です。
これは現時点での20世紀の判断です。続々と新製品が開発され、ドンデン返しのくり返しが今後も続く事でしょう。

フィルムについてのよくある質問

失敗は成功の母と言います。失敗しない撮影術から注意しなければいけない事を詳しく解説したいと考えています。
早く上達する為の術のようなものを書き込んでいきたいと思います

Q1. 写真に光のようなものが写っているのですが。(光線かぶり)

  1. 直射光があたるような明るい場所で、フィルムを取り扱った。
  2. 撮影途中、またはフィルム巻き戻しの前にカメラの裏ぶたが開いたか、 閉め方が不十分であったと思われます。
  3. カメラの裏ぶたやシャッターなどが故障していた。モルトプレーンが劣化して光線が入ってしまった。
  4. パトローネのキャップまたはスプールの側面がはずれてた場合、フィルムの側面から光線引きを生じます。

Q2. 撮影したはずなのに、何も写っていませんでした。(未露光)

  1. レンズキャップを付けたまま撮影した。
  2. シャッターが開かなかった、またはストロボが同調不完全だった。
  3. フィルムの先端が巻き取りスプールから外れてフィルムが全然巻き上げられなかったものと思われます。
  4. 未撮影のフィルムを間違えて現像に出した。

Q3. フィルムが切れていたり、傷ついていたのですが。

  1. 無理に巻き上げたり、巻き過ぎたりした。
  2. カメラのフィルム押さえ板などに、ゴミなどが付着していた。
  3. ほこりっぽい場所、砂漠、砂浜、山岳地域で撮影した場合、カメラの中に入った砂ぼこり等でフィルムに傷がつく場合があります。
  4. ご注文を頂いた時点から原板に(折れ・傷・破損)がありました。

Q4. 写真の色が変なのですが。(画像むら)

  1. フィルムの保存条件が悪かった。(高温多湿の場所など)
  2. フィルムの有効期限が切れますと感度不良、かび、かぶり等が生じます。
  3. フィルムが高熱を受けたり、ぬれたりした。

Q5. その他の異常

  1. 極端な露光過度、極端な露光不足
  2. 画面ブレ、ピント不良、画面ダブリ(二重露光)
  3. 最近、使い捨てカメラを再利用したカメラの中に、フィルム装填時のトラブルや、カメラそのものの光線漏れ等が多発しています。詰め替えによるきず、かぶり等は保証はいたしかねます。
  4. フィルムのコマの間隔は、2mmに設定されていますが、故障などにより間隔がのびたり縮んだりすることがあります。様子を見てメーカーに修理に出すことをおすすめいたします。
  5. レンズの前玉又は、後玉にゴミ等が付着していた。
  6. ご注文を頂きました原板と見本(色見本・トリミング見本)と異なっていますので、プリントせずにお返し致します。
  7. 原板が露光(過多または不足)のため、プリントしていないコマがあります。
  8. カメラの性能以上に近接撮影したり、フォーカスロックをしないで撮影したと思われます。
  9. タバコや煙ごしに撮影した場合、不鮮明な写真になります。
  10. 霧状の中や、雨でストロボを発光させて撮影した場合、不鮮明に写ります。
  11. 焼増用オーダーでフィルムに傷が発生したたものがありました。(傷・ゴミ・ヨゴレ・インク)
  12. 寒暖の差でレンズが曇る場合があります。知らずに撮影した場合、霧の中で写したように不鮮明になります。
  13. ニ眼タイプのカメラの場合、撮影用レンズに気付かずに、指先を写す場合があります。