銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

不安な基板を恐る恐る

2013.11.10

前回の銀塩の古い機械を使うという事は、薄氷を踏む思いのつづきで、ステッピングモーターのコントロール基板であるPMドライバーの確認をしました。回路図も手元になくどこの部分がペーパーマスクのコントロール基板かは分かりませんので、メーカーのサポートセンターに、連絡しました。

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PMドライバーは一カ所に集められています。以前も振り分け用の同型のドライバーが壊れ、その時は部品取り用の機械から外して対応しました。P280が印画紙の送り長さ用であり、P282が印画紙の幅を調整しております。

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PMドライバーは山洋というメーカーのモノです。因にこちらのメーカーのものは、二大メーカーのもう一方のメーカーのプリンターにも使われております。ペーパーマスクを外した状態です。単に同時プリントしかしないミニラボでは、使用していない所が多かったという事です。プリントスピードも遅くなるようです。

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斜めになった印画紙の露光台の上下にあるのがステッピングモーターです。年賀状でW-99という番号はWB 99mmの白フチを付けてプリントをする時ここで黒くマスクをします。印画紙の穴のようになっている所の部分に露光して、カット済みの印画紙が待機している所を、遮光します。画像の右側の穴の空いたゴムの所が露光台と言って印画紙の露光される場所です。印画紙は掃除機のような機能を持ったパーツで吸い込み密着させます。ネガマスクも斜めでレンズも斜めで露光台もこのように傾斜しています。

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4個の下の方の左右の2個が対になっています。

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今回は、ブレーカーを切ってセンサーと関係する接点のコンプレッサーでの清掃と抜き差しで、接点用の薬品で対応しました。

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清掃後は、今の所時々出ていたトラブルが何も出ていません。ブローニーフィルムを固定レンズで焼く時に、コンマ数ミリづつ繰り返し深夜にやっていた後に出たトラブルなので、その影響かもしれません。左右のプリント調整は、レンズの移動で個別に微調整するようになっていて、固定焦点レンズ・135用ズームレンズ・120用ズームレンズ用になっています。XY軸を0.数mm移動の命令で逆襲されたのかも(笑)それが影響しているのかもしれませんね。

単純にレンズで焼くという作業に見えていても、さほど単純ではありません。それは、個別のレンズとその上にはミラートンネル、その上にはカラーフィルター、ランプソケット、ハロゲンランプ、リフレクターランプシェイド(ダイクロイックリフレクター)が色調に影響を与えます。

このフィルターの上部が光源部です。

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Nikonの同じメーカーのレンズであっても色の特性が違いそのチャンネルがあり色の管理をしています。135用のズームレンズ、120用のズームレンズ、各種固定焦点レンズを使って作業をしています。

色の話は、別の機会に具体的にした方が良いですね。

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