銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

ブローニーフィルムのプリントとアナログというデータの特徴です。

2014.4.13

         ーより良いアナログ銀塩写真を作る為に役立つ情報ー

露出は若干オーバーめの方が、色調調整がやりやすいです、焼き手がCRTモニターでネガの画像を確認する為にスキャナーを通過させて焼いております。

例えば焼増しプリントでは1/36ex・1/27ex 1/24 1/6 の分母が変わりますと、平均化して表示しますので色が若干変化します。

暗い所をアンダーで撮りしかも補正をかけた場合素抜けのネガは、補正の色のみになります。

適正露出がよいのですが、1絞り程度までならオーバーめの方が、上記の理由から良く焼けます。(例外的にISO1600のような高感度フィルムは露出オーバーめは場面に依りますが色調が崩れますのでご注意下さい。)

一本のフィルムに多くの場面があり輝線(蛍光灯)・ミックス光源・タングステン昼光色でも朝夕etcの場面で撮影をされる時にその平均化されたデータがモニターに表示されプリントします。お使いのフィルムは昼光色用のフィルムがほとんどです。長巻きのフィルムと焼増しとでは、そのような仕組みから、若干色調が変わる時もあります。

フィルム特性はそれぞれのフィルムで持っております。そのアルゴリズムを受け止めお客様の印象色に近づけたいと思い焼いております。

当店の銀塩写真は、アナログプリントですが、美しく仕上げる為の補正調整しております。

あるシーンについて、フィルムで撮った場合色が違っていたり、複写をして色が正しく再現されない事はよくあります。

上記のシステム上同時プリントの宿命でもあり、フィルムで撮るとそう感じられる事が多くあります。

指定色の場合は、カラーパッチやグレースケールetc,また光源もカラーメータで計測し昼光色を再現して撮影し、同時プリントを見本にして指定色で手焼き注文をする事をお奨め致します。

フィルムの昭和の時代、色に厳しいプロカメラマンはそうしておりました。

当現像機は17年前の機械ですので、機械は補正値に連動しておりますが、インデックスは昇華印刷機になりますので、銀塩写真で加えた補正値がデバイスが異なる昇華印刷の方に、影響を与え変化する場合があります。そのあたりご理解をよろしくお願い致します。

目利きのお客様は、銀塩写真とデジタルプリントでは、あきらかに違いがある事を見抜きレンズテストに使って頂いております。

その時の有効な方法は、場面と光源を一本にまとめて頂きました方が良い結果が得られます。

理由は、一本のフィルムの中に、異なる光源、蛍光灯(輝線)・タングステン・クリプトン球・タングステン光・LED・Mix光源・太陽光 etcがテストの場合は入らずシンプルな方が良い結果が得られるという事です。

ネガの乳剤面に指紋がつきますと時間経過とともにとる事が困難になります。カビの発生する原因にもなりますのでお気をつけ下さい。

撮影後すぐに撮影の予定がない場合は、フィルムが残っていても、直ぐに現像をする事をお奨め致します。

フィルムは生ものとお考え下さい賞味(有効)期間があります、温度・湿度の上下にも影響がでる場合があります。ホルマリン・ナフタリン・ホルムアルデヒドにも影響されると言われていますので近づけけない事とフィルムケースに入れて保存しましょう。

永くフィルムを保存する場合、フィルムケースに入れ、さらに密封容器に入れたりして冷蔵庫に入れて保存する事も有効です。

次ぎにフィルムを使用するときは、結露防止のため一時間程常温で温度をならしてからご使用下さい。

従来様々なアナログプリント を注文するに当ってプリントが上手くゆく為の諸注意があったかと思いますが、出来るだけミニラボ機で焼く場合の注意点を列挙致します。お店のラボ機のこと書いておりますが、多かれ少なかれ共通する内容かと思いますので、参考になれば幸いです。

2枚の写真は、ベタ焼き変わりに焼いたものから、コントラストの強いものを2枚選んだモノです。

       

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フィルムの利用が減り、以前よりもトラブルのあるフィルムが多くなっている印象があります。そんな中、

このようなトラブルの現象が多くなっております。フィルムカメラをひっぱり出して使う場合のご注意点に

なろうかと存じます。

まだまだ情報としては、不足しておりますが、書いてあります項目をチェックして、フィルムカメラをご利用下さい。

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