銀塩大好き(写真屋の銀塩写真通信)

銀塩写真と銀塩という表現の違いにお答えします。

2015.10.16

銀塩写真の正しい意味とは

銀塩写真という言い方は、写真の歴史の中でデジタルプリントと確固たる違いがあります.それはB&W写真のようにネガフィルムに光を当てて印画紙にプリントするのが、銀塩写真です。時代が変わっても例えばカラーネガに光を当てて印画紙にプリントとして焼くのが銀塩写真です。

フィルムをスキャナーでデジタル化してプリントするものは銀写真とフィルムメーカーは呼んでいます。

目次 銀塩写真の意味

  1. 長い写真の歴史の過程で銀塩写真という言葉が生まれ、フィルムをデジタル変換したプリントの写真は銀塩写真とは呼ばない
  2. 銀塩という言葉の一人歩き
  3. 誤った例と意図的表現ではないかという例と色調の違いと特徴とは
  4. ネガに光を当てて印画紙に焼くか ネガに光を当ててデジタルデータに変換して露光するかの違い
  5. デジタルではフィルムの仮想データをプリントしている
  6. ミニラボで1/1000の多勢に無勢であっても事実を曲げてはいけない

1.長い写真の歴史の過程で銀塩写真という言葉が生まれ、フィルムをデジタル変換したプリントの写真は銀塩写真とは呼ばない

フィルム現像はデジタルカメラが隆盛を極め2000年以降15年が経過しても以前から変わりません。例えばネガ現像処理では、薬品で化学処理するため、水とケミカルリンスでゆっくり仕上げるものと、その部分を薬品処理して短時間で仕上げる今どきのフィルム現像機の処理方法があります。化学薬品でフィルム現像するところに大きなっ違いはありません

2.銀塩という言葉の一人歩き

それに対してWeb上で誤った紛らわしい表現で情報発信しているのが、デジタル系の写真店や写真会社です。これらの会社は写真が175年の歴史上デジタルプリント(銀写真)と銀塩写真の違いが分らなければ、『もぐり』というくらい業界・専門家の間では常識になります。

3.誤った例と意図的表現ではないかという例と色調の違いと特徴とは

一例あげますと創業50年といいデジタルプリンターを画像表示して300文字程度に3回も銀塩写真という誤った表現を使い更に、嘘を正当化するようにこのような表現が見受けられます。

『プリントする方式自体フィルムと何ら変わらない』と表示していますが、デジタルプリントはフィルムをスキャナーで仮想データにしデジタル化した01のデータをレーザー光で印画紙に露光するプリント方式です。 高齢者で加齢によって眼が悪くなった方等ではなく普通の感性があればアナログとデジタルの違いは分ります。銀塩写真とデジタル処理の銀写真では、色の鮮やかさが違います。フィルムを銀塩写真で焼いたものはフィルムの種類や、天気、季節、朝夕、の時間に左右されます。

色調の彩度が強くアナログである銀塩写真は柔らかな印象で、それに対し比較対象した場合デジタルプリントは『どきつい』印象があるのがデジタルプリントです。これは繰り返しになりますが撮影時の天気やライティングでも変わりますし、フィルム感度でプリントの出方で当然変化します。フィルムの種類が減ったとはいえ、今はまだフィルムには多様性があります。

4.ネガに光を当てて印画紙に焼くか ネガに光を当ててデジタルデータに変換して露光するかの違い

特に『銀塩』という曖昧表現の誤解の元はデジタルプリンターで薬液処理する場合、露光がレーザーでデジタルデータを印画紙に露光したあとペーパープロセッサーの薬液処理になります。その工程は、アナログプリンター(銀塩写真)の処理と然程違いがありません。一般的表現である銀塩・処理になります。

もう少し詳しくいいますと印画紙に露光した後に1番の現像液(CD)から2番で脱銀(BF)処理し後は、水洗(ケミカルリンス)か薬液水洗になります。

銀塩写真はフィルムから印画紙に対して光を当てて得るアナログプリント方式をいい。デジタルプリントは、フィルムをデジタルデータ化する時にスキャナーで01の仮想データをレーザーやMLVAで印画紙に露光して得るものをいいます。

5.デジタルではフィルムの仮想データをプリントしている

専門家であれば、工程が一つスキャニングがプラスされる訳で分りきったプロセスを紛らわしく敢えてフィルムと変わらないとか、違うものを言葉をスリ替えて銀塩写真という言葉を専門家が紛らわしく『定義のすり替え』行為は銀塩機製造中止した(2000年)以降15年が経過しても尚このような間違ったコピーライティングは食品偽装の時のような一部の業界のモラルの低さの証というしかありません。全国で25,000店以上あった写真店が5,000店台に激減していると言われています。フィルムスキャンのドット・パー・インチの理屈が理解出来なければ失敗するでしょう。

6.ミニラボで1/1000の多勢に無勢であっても事実を曲げてはいけない

全国で写真店が5,000店台だと言われています比率でいえば、銀塩写真でのこっている店は1/1000位かもしれません。

仮に銀塩写真をリスクを取ってもビジネスでやりたいのであれば、中古で本物の銀塩写真プリターQSS26型を探せば中古ペパープロセッサーのマーケットにはまだあると言われているので正真正銘の銀塩写真ビジネスを今からでも始めればいいだけの話です。

まとめ

以下はフィルム使いのユーザーがデジタルプリントされている事を知らずにいて、アナログの銀塩写真プリントに出会いデジタルとの違いを感動をまとめたものです。

  • デジタルプリントだと無補正で注文してもプリントにフィルムそれぞれの個性が出にくい
  • どのフィルムで撮っても同じような調子の写真に仕上がってしまうと感じていました
  • フィルムが本来持つ空気感やディテールが損なわれてしまっている
  • 天気に関係なく色調が鮮やか過ぎる印象がある
  • アナログプリントは美しく、フィルムの持つ空気感や柔らかさが再現されていて満足のいくものでした。

2000年から15年の歳月は生活の視覚伝達がデジタル機器に変わり無理もない事かと思います。フィルムというアナログの賜物はアナログの銀塩写真にすることにより人の視覚に近い『写真』というモノに生まれ変わります。

次回は、アナログ印画紙とデジタル印画紙の違いに付いて、質問にお答え致します。

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